Homage to Judd_c1

マスキングテープを用いた手作業で描く直線的でメタリックなグラデーションが特徴的な作品を生み出す。

幾何形体とグラデーションの組み合わせによる表現は、車や建築などの工業製品のモチーフから引き算を繰り返し、美しさの要素だけを抽出した結晶としての意味を持つ。

デジタルであれば容易に表現できる直線やグラデーションを敢えて手作業で描く作業工程から生まれる作品は、遠目で見れば隙のない幾何の美しさ・近寄ればアクリルで描かれた素材感の暖かさを感じる、視点によって変化する奥行きの深い魅力を宿している。いつまでたっても見飽きない。その日の気分で見方が変化するような作品。